脊髄小脳変性症

「脊髄小脳変性症」とは


脊髄小脳変性症は、小脳を中心に、中枢神経系(大脳、小脳、脳幹、脊髄からなる神経組織)が広く障害される疾患の総称で、中枢神経系の中でもどこが障害されるかによって、それに対応した症状が出現します。  

      

「脊髄小脳変性症」の原因

原因はまだ不明で、脊髄小脳変性症のうちおよそ60%は非遺伝性ですが、背景に遺伝性のものも40%ほどあります。

「脊髄小脳変性症」の症状の現れ方

一般的症状としては、小脳症状と言われる歩行時のふらつきや、パーキンソン症状の一つである動作の緩慢さで発症することが多く、徐々に呂律の回りにくさや飲み込みにくさ、また立ちくらみや尿失禁などの自律神経系の症状が加わります。

「脊髄小脳変性症」の治療方法

診断は専門医による神経学的検査、MRIなどの画像診断によりおおよそ診断されますが、近年遺伝子検査の発達により更なる確定診断が可能となりました。脊髄小脳変性症の根本的治療法は原因がまだ不明のためありませんが、症状に応じて、それらを軽減させたりする薬や、現在の体の機能を保つことを目的としたリハビリテーションが主体です。