顔面神経麻痺 (ベル麻痺)


「顔面神経麻痺(ベル麻痺)」とは

顔の表情を司る神経が顔面神経で、その神経が何らかの障害により麻痺したことにによって顔面筋のコントロールができなくなった状態をいいます。

  

「顔面神経麻痺(ベル麻痺)」の原因

顔面神経麻痺の原因として脳腫瘍、脳卒中などがありますが、最も多い原因は末梢神経性の麻痺で、これを「ベル麻痺」と呼んでいます。原因は不明ですが、ヘルペスウイルスなどのウイルス感染や、血行不良が関係しているとみられています。

「顔面神経麻痺(ベル麻痺)」の症状の現れ方

帯状疱疹のウイルスによる顔面麻痺も多くみられ、これは「ハント症候群」と呼ばれています。症状は、耳介や外耳道に水泡ができ、難聴をともなうこともあります。

「顔面神経麻痺(ベル麻痺)」の治療方法

治療としては原因により異なりますが「ベル麻痺」などの急性の顔面神経麻痺には、早期に副腎皮質ホルモン、抗ウイルス薬の投薬を行います。また顔面神経の圧迫が確認できれば顔面神経減荷術を行うこともあります。